転職活動における面接では、「志望動機」を必ずといっていいほど聞かれることでしょう。 
どうしてその企業に入りたいのかということを短時間で簡潔に答えることは意外に難しく苦労している人も少なくないでしょう。 

そこで今回は、「志望動機」を上手に伝えるコツについて解説していきます。 

面接官は転職希望者の何が知りたいのか

 面接における志望動機は採用の合否にかかわる重要なポイントです。 
そのため、まずは企業側の代表である面接官が自分の何を知りたいのかということをしっかりと把握しておく必要があります。

面接官が志望動機から最も見極めたいことは、「入社後は、どんなことがあっても頑張って長く働いてくれるだろうか」ということです。 
また、志望動機の短い言葉の中から、入社後の熱意と覚悟の有無を読み取ることが目的です。 

転職先に選んだその企業がある業界にも数多くの競合他社があるはずです。 
その中から、なぜ自社を選んだのか明確な理由と動機が見えないときは、「すぐに辞めてしまうのでは」と思われてしまうことでしょう。 

志望動機は様々でしょうが、どんな業種であっても最終的には入社希望者の覚悟と熱意が、面接官の心に大きく響くことには間違いありません。 
また、志望動機を聞く中で、自社の求める人材像と求職者の希望がマッチしているかについても見ています。 

これも見過ごしてしまうと早期退職となる可能性があり、会社説明や面接を行ってきた時間とコストの無駄につながってしまうからです。 

転職の面接で志望動機を話す時間は

まず押さえておきたいのは、志望動機を話す時間を1分程度でまとめるということです。 
どんなにいい内容であったとしても、話が長すぎると印象が悪くなってしまいます。 
話の要点をとらえていないと「だらだら話す人だな」と思われてしまい、面接全体を通じてマイナスとなってしまいます。 
自分の伝えたいことを1分くらいで話せるようまとめておく必要があります。 

一方、あまりにも短いと、志望動機を話すうえで面接官に伝えなくてはならない重要なポイントを漏らしてしまう可能性があります。
内容が薄いと自社への熱意不足と判断されかねません。 
成功させるためには1分間で「絶対にこの会社で働きたい」という熱意を伝える練習をしましょう。
ちなみに1分間で話せることの文字数は300字前後と言われていますので、事前練習の参考にしてみてください。 
ただし、面接官の方から「30秒で」「3分程度で」と指定されるケースもありますが、そのような状況も想定したシミュレーションをしておくとより良いといえるでしょう。

これも事前対策として、もともとある1分間の話の中でどこを削るか、どの部分を膨らませるかなどを考えておくことをおすすめします。 

転職の面接で志望動機の伝え方のポイント

新卒者とは違い社会人としての経験がある転職者には、即戦力になるうるスキルと経験を求められることが多いでしょう。 
そのため、前職での経験や自分のスキル、実績などを交えて志望動機につながるように意識することが大事です。 

そして、なぜ転職するのかという点についてもしっかりと説明します。 
面接官に対して「今の会社ではだめなのか」「他の会社ではだめなのか」という点について説得力のある説明が必要になります。 
志望する企業の「どんなところに魅力を感じて転職したいと感じたか」を明確に説明できるよう整理しておきましょう。 

話し方についての重要なポイントは、「終わり方」に留意することです。 
面接官に志望動機を伝える際は、すべて言い終わりを「言い切る」ことで印象が良くなります。 
特に「~をしていきます」「~になります」といった入社後にやりたいことや目標で締めくくると好印象につながるでしょう。 

反対に「~だと思います」といった曖昧な表現で話が終わると、あまり自信がない人と判断される可能性がありますので、多少不安でも「言い切る」ことがとても重要です。       

まとめ

転職活動を行っていくうえで避けては通れない面接ですが、ツボを抑えて事前に取り組んでいけば、過度な緊張や焦りはなくなることでしょう。 
それでももし、「自分ひとりでは転職活動が難しい」とお悩みの方は、ぜひイーチリッチにご相談してください。 

経験豊富なキャリアアドバイザーが転職希望者の方に寄り添って、必ず納得される転職を実現いたします。