「転職した人はどんなことがきっかけだったのか」「面接で転職の理由を聞かれたらどう答えよう」と気になっている方はいませんか。
転職活動をしていくうえで、面接において転職理由を明確に答えられないと失敗する可能性が高いでしょう。
転職の理由は人それぞれでしょうが、それを面接で明確に答えることは易しいことではありません。
この記事では、転職など中途採用の面接を受けたときに面接官が納得する回答を事例と併せて解説します。
転職を考えるきっかけとは
「上司や同僚と合わない」「給料が安い」「職場環境が悪い」など、様々な転職を考えてしまう理由はあるでしょう。
しかし、転職を考えても実際には「退職するまでもない」と踏みとどまってしまう人も少なくありません。
家庭がある人であればなおさら、転職せずに思いとどまることが多いと思います。
2020年に厚生労働省が公表した「平成27年転職者実態調査」によると最も多い転職理由は「労働条件(賃金以外)が悪かった」で27.2%、次いで「満足のいく仕事内容でなかったから」が26.7%、「賃金が低かったから」が24.9%、そして「会社の将来に不安を感じたから」が24.3%で上位を占めていました。
そのほかにも「人間関係がうまくいかなかったから」という理由も多数ありましたがこのケースはどこの会社でもよく見られることで、転職したからと言って良好な人間関係が必ず構築できると保障されているわけではありませんし、転職のきっかけとしてはネガティブな印象になってしまうので避けたほうが良いでしょう。
面接官が納得しやすい転職理由の回答例
面接の時に説明する転職理由で留意すべき点は、ポジティブな表現にすることです。
辛かったことや希望がかなわなかったことなどをいくつも羅列して伝えても、企業側が求めている「活躍してくれる人材」とはかけ離れているため、マイナスな印象につながってしまいます。
逆に好印象を持ってもらうには、自分自身の経験を活かしてスキルアップを目指す趣旨の転職理由を伝えることがポイントです。
問われているのは、「これから何をしていきたいのか」というところですので、建設的で説得力がある内容にしなければなりません。
それでは、具体的に面接官が納得しやすい回答例を見ていきましょう。
ちなみに口頭で転職理由を話すのは通常1分程度ですので、下書きをして練習するときは、おおよそ200~300字くらいにまとめるといいでしょう。
やりがいが理由のケース
前職では採用業務を任されてきました。数多くの面接を担当してきたことで、その人の人柄や適性を短い時間の中で見極められる能力が身につきましたが、業務がルーティンワークであるため、やりがいという部分で物足りなさを感じるようになりました。
採用のエキスパートになるために募集企画や入社後の教育、評価制度などの知識も身につけていきたいと考えています。
前職では、募集・教育・評価担当がそれぞれ配置されていたため、これらの知識を身につけるのが困難な状況でした。
そのため、面接だけではなく採用全般の業務に携われるチャンスのある御社で仕事の幅を広げたいと思い転職をしようと思いました。
将来性が理由のケース
前職では銀行の法人営業の担当をしていました。
競合の銀行の倒産や合併という話も聞きますし、前職の会社でも業績悪化がささやかれリストラの話も上がっていました。
業界全体がこれから先の飛躍が見込めないとき、このまま仕事を続けていいのかという不安と、別の業界でこれまでに身につけた営業のスキルをさらに磨きたいという思いから転職しようと思いました。
NGな転職理由とは
よく勘違いしやすいのは、「転職理由」と「志望動機」は違うということです。
転職理由は、現職を辞めて新しい職場や職種への転向を決めた理由です。
一方、志望動機とは「この企業なら思い描いた仕事ができる」と確信した理由になります。
したがって、転職する理由ばかりを挙げていると志望動機が薄れてしまい、「自社でなくてもよかったのでは」との疑念を持たれてしまうことも考えられます。
たとえば「前の会社の給料に不満があり、条件の良い御社を志望しました」という理由では、応募先の企業を選んだ理由にはなっていないことから、不採用になる可能性があります。
転職理由を考えるときは、必ず志望動機に関連させることが重要です。
まとめ
転職活動における面接では必ず「なぜ転職するのですか」と聞かれます。
同じ理由ですぐに辞めてしまう可能性を見極めようとするためです。
「面接で上手に話すのは難しい」「合格するための話し方がわからない」などの不安をお持ちの方は、始めから転職エージェントに相談することをおすすめします。
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