障害を持つの方の転職は難しいとよく言われていますが、本当でしょうか。
確かに健常者の方の就職・転職活動とは違ったポイントがいくつかあります。
この記事では、障害を持つ方が転職を成功させるための適切な方法を詳しく解説していきます。
障害者の方の転職活動における心構え
障害を持つ方が転職活動をする際には様々な悩みや不安が伴うでしょう。
しかし、転職前にあらかじめ必要な情報を収集しておくことで、自分に合った企業への転職確率も大きく引き上げることができます。
ここでは障害を持つ方でも有利に転職活動を行える方法についてご紹介します。
障害者の方の転職活動が有利な時期は
転職活動にかかる期間は、求人探しから内定まで約3か月と言われています。
働き始めたい時期から逆算して計画的に転職活動を進めていきましょう。
様々な理由ですぐに転職したい場合も考えられますが、企業側にも積極的に採用する時期があることを知っておいてください。
一般的には3~4月、9~10月が中途採用の求人が増える傾向があります。
とりわけ年度替わりの4月に入社する人を求める企業は多く、それに向けて1~2月は採用活動が活発化します。
しかし、障害者枠の場合は他にも重要な時期があり、6月1日までに入社できる人のために4~5月が最も採用活動が活発になります。
その理由は国が定める「障害者雇用促進法」により、一定の規模の企業に対し毎年6月1日時点の障害者雇用状況の報告を義務づけているからです。
障害者雇用は社会の経済状況に影響されにくいと言われていますが、それでも大災害や新型コロナウイルスの蔓延など、予測不可能で経済活動が低迷する状況下においては求人が大幅に減少することもあります。そのようなときは、状況が好転するまで転職活動を停止するか支援機関に相談するのもいいでしょう。
障害を持つ方の転職のポイント
応募枠を検討する
転職に限らず、障害を持つの方が就職活動をする場合の最大のポイントは、一般枠で応募するか、障害者枠で応募するかということです。
障害枠で応募するということは、企業側も求職者が障害を持っていることを理解したうえで応募を受けつけます。
また、実際に入社した場合、企業には障害を持った方が安全・安心に働けるよう配慮が義務づけられているため、通院日に合わせた休暇の取得や職場環境の整備など、働きやすいように配慮がなされます。
ただし、現実的には障害者枠での求人数はあまり多くなく、正社員や専門職の求人も比較的少ないのが実情なので、待遇面の向上やキャリアアップを目指している方にとっては、やはり選択肢が狭くなる可能性があるでしょう。
一方、一般枠で応募するということは、すべての求人に応募できるということです。
障害者枠による制限がないため、自分の希望する業種や働き方に応じて幅広くエントリーすることが可能です。
しかし、障害があることを言わずに転職するため、企業から特別な配慮を受けることは難しくなります。
また、「障害があることを知られてしまうのでは」という不安に駆られながら仕事をするケースもあるようです。
せっかく入社してもストレスなどから体調を崩す場合も少なくありませんので、どちらの枠で応募するかは、自分自身の症状に無理のない選択をおすすめします。
前職の退職理由を聞かれた場合
面接官から「前職の退職理由」については、必ず聞かれると思ってください。
直近で体調不良を理由に退職している場合は、やはり採用されるケースが少ないようです。
しかし、嘘の理由を言うのは厳禁です。
面接官は大勢の求職者と接してきた言わば採用のプロですから、必ず嘘は見抜かれてしまいます。
したがって、正直に答えるわけですが、肝心なのは体調の変化にどのように対応してきたかを説明できることです。
仮に体調不良で退職していても、その部分がきちんと対応できていたならマイナス印象となることはないでしょう。
まとめ
障害を持った方の就職支援機関には、「ハローワーク」「障害者就業・生活支援センター」「地域障害者職業センター」などがありますが、民間の転職エージェントを利用する方法もおすすめです。
イーチリッチは、障害を持つ方に寄り添ってスムーズな転職活動をお手伝いいたします。
「せっかく転職するのだから必ず成功したい」とお考えの方は、ぜひともご相談ください。
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