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年齢と転職成功率の相互関係と成功へのポイントを解説

総務省統計局が公表した「労働力調査(詳細集計)2020年(令和2年)平均結果(※1)」によると、2020年の転職者数は319万人で前年の2019年と比較すると32万人減少しています。

これは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、観光業・飲食業・運輸業などの業界で求人が激減したことに伴う結果で、2008年のリーマンショック以降の求人市場の傾向に類似していると言えるでしょう。

しかし、そのリーマンショックの影響を受けていた2010年以降は年々右肩上がりで転職者数が増え続けていたことから、現在のコロナ不況が収束したのちには、各企業の採用活動も活発化するものと予測されます。

この記事では、転職にするにあたり年齢との相互関係を解説し、成功へのポイントを紹介していきます。

転職と年齢の相互関係

一般的に「転職回数が多いと転職に不利になる」という話は実際に転職したことのない人でも聞いたことがあると思います。
「うちの会社に入ってもまたすぐ辞めてしまうのでは」「この人は我慢が利かない人なのか」など、転職そのものが応募した企業側からネガティブに捉えられるのではないかという懸念もあるかもしれませんが、本当にそうでしょうか。

初めての転職(2社目への転職)を100としたとき、2回目の転職ではほとんどの年代で80以上と、さほど成功率に変化が見られなかった(ただし24歳以下のみ約60に低下)ものが、3回目の転職では一気に成功率が60に満たなくなり、とりわけ20代では成功率が50以下に激減するという求人市場のデータがあります。

この傾向を見ると、転職は2回目までは大した影響がないものの、3回目以上の回数になると若年層であるほど不利になるという実態が分かります。

転職の3つの判断ポイント

それでは一体どのようにすれば転職を成功させられるのでしょう。
転職のプロセスには大きく分けると以下の3つの判断ポイントがあります。

・前職を退職した理由
・転職活動を行ううえで重視する条件
・転職先の会社を選択した理由

まず、前職の退職理由には、「仕事量が多くきつい割に給料が安い」、「上司との折り合いが悪い」など、不満が理由になるケースが多いでしょう。
この不満が強いと転職の重視条件や転職先の選択理由にそのまま反映する傾向があります。

たとえば、退職理由が「給料が安い」であった場合、重視する条件も「給料が高い企業」に絞り、転職先として応募する会社も「給料の額」で決めるというパターンです。
しかし、ひとつの不満を解決するための転職では、入社後に「人間関係のトラブル」や「残業が多い」など別の不満が発生する危険性があるので、あくまでも自分が満足して働けるための要素を探り出しておくことが大切です。

転職先を選ぶ重要な要素

自分が働いていくうえで満足度が高くなる要素は2つ考えられますが、それぞれ説明していきます。

仕事ベース

仕事と言うと企画とか営業とか人事といった職種に捉われがちになりますが、もう少し掘り下げて考えてみた場合、「誰に」「何を」「どのように」提供する仕事なのかというファクターに分けて、自分に合った条件を揃えることが重要です。
例えば「誰に」という要素でも、ターゲットが多いのか少ないのかという観点もあり、年齢や性別、その他の属性など、多様な判断材料が存在します。

「何を」という部分では、自分が活躍できそうな製品やサービスの内容と考えておけばよいでしょうが、その中にもメジャーなものかニッチなものか、複数の要素が絡み合っていますので、なるべく具現化しておくことをおすすめします。

会社ベース

仕事以外の別の重要視する土台は会社のさまざまな要素です。
特に以下に挙げる3点は、自分にフィットしないと働き甲斐に大きく影響しますので、転職を考えるときは、必ず思慮しなければなりません。

◇会社の風土

その企業の経営理念が自分にとって同調できるものかどうかという観点です。

つまり、企業のあり方がトップダウン型かボトムアップ型か、仕事重視かプライベート重視か、などの会社の風土が自分に馴染むものかどうかは大変重要なポイントになります。

◇人間関係

ここでは社員同士の個別間ではなく、組織の持つコミュニケーションのスタンスが、上下関係に固執しているのか、またはポジションに関わらずフレンドリーなのか、このことが働きやすさに大きく反映するので事前に調べておく必要があるでしょう。

◇制度

特に評価制度などは、その後の昇進のスピードに大きく関係しますので、成果主義かプロセス重視主義かは、重要なチェックポイントです。

まとめ

転職回数が3回以上の場合、若い方ほど不利だということを先に述べましたが、短い年月で転職を繰り返したことについて合理的な理由がないときは成功する確率も高いとは言えないでしょう。

「石の上にも3年」ということわざは、我慢強く辛抱していれば成功につながるというたとえですが、つまるところは「長く勤められそうな会社」を探すことが自分の仕事人生にとって最も重要視すべきことかもしれません。

「転職しようか迷っている」「転職活動が成功するか不安」とお悩みの方は是非イーチリッチにご相談ください。

経験豊富な専門スタッフが適切なアドバイスで転職活動をサポートいたします。

参考資料

総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2020年(令和2年)平均結果(※1)」

(http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/ndtindex.pdf)