転職に関わるいろいろなアンケートで、離職理由について「賃金水準に不満がある」というのをよく見かけます。
確かに仕事と報酬は切っても切り離せない要素ではありますが、自分の仕事や人生の価値は決して報酬だけではありません。
転職先を選定するうえで「職種」「給与」「休日」などは重要な判断基準には違いありませんが、自分が今後気持ちよく働けるための“ものさし”として、収入以外の要素を準備しておくことをおすすめします。
さて、この記事では転職に向いている人のタイプについて解説していきます。
これは前述した収入などの待遇面とは別の観点から見て、備わっていたら有利に働く要素とも言えますので、これから転職活動をお考えの方は是非参考にしてみてください。
転職に成功するタイプ1「固定観念に縛られない人」
転職するときの自分の意思表示で以下のような言葉をよく聞きます。
・キャリアアップを目指すには今までの経験を活かすしかない
・年収やポジションが上がらなければ、キャリアアップ転職とは言えない
・自分の価値を高めるために資格を取得しておかなければならない
どの意見も間違っているというわけではありませんが、転職するにあたり「〇〇であるべきだ」「○○でなければ意味がない」「○○しかありえない」などの前提条件が増えれば増えるほど転職活動そのものが硬化し、選択肢が非常に狭まってしまいます。
一方で、「キャリアアップの通説」とされてきたことにこだわらず、自分の汎用的な(専 門的な技能ではない)スキルを活かして貢献できそうな居場所を幅広く探そうという考え方の人は、結果的に転職後も長く活躍していける傾向があります。
新しい慣れない環境で、本人の吸収しようという意欲が高まることも相まって、周囲からの支援も集まりやすいためと考えられます。
転職に成功するタイプ2「プライドは過去よりも未来を重視する人」
自己信頼や自尊心を持っておくことは、今後メンタル面に余裕を持って働いていくためにたいへん大事なことです。
しかし、その自信の拠り所が、仕事上の業績・経歴・年収など過去のものに偏りすぎると周囲との温度差が生じてうまくいかなくなることがあります。
並みならぬ努力をして一流大学に入学したこと、幾多の壁を越えて仕事で成果を出したこと、その実績が評価され重要なポジションを任され収入が増えたことなど、いずれも自身の努力の積み重ねで報われた成功体験であることには間違いありません。
しかし、転職先の業界が前職と類似している場合や前職より小規模の会社に移った場合、当初はその功績もきらめいて見える傾向はありますが、過去の成功体験をあまりにも語り過ぎると、「昔の栄光をかざして自慢しているだけの人」という印象が周囲に広がり、煙たがられる存在になってしまう危険性があります。
反対に過去の栄誉は胸に仕舞っておきながらも、そこからノウハウやメッセージを引き出し、目下の課題の解決策を考えられる人は、「過去の知識を活かして、一緒に新しい成功体験を作り出せる人」という周囲からの期待を高めることになります。
実際にそうした人たちの話を聞くと「過去にはいくつもの壁を乗り越えて苦労を克服してきたのだから、もっと難しい高い壁も越えられるはずだ」など、過去の栄光を封印して未来の自尊心に重きを置いた言葉をよく聞きます。
転職に成功するタイプ3「ポジティブで自責思考の強い人」
ポジティブと言うと、ただ単に体育会系で積極的なタイプと考えがちですが、ここでは他者が何か新しいことにチャレンジして失敗した場合、その事例から学ぶ力をどれだけ持っているかという意味合いです。
既存の勝ちパターンが必ずしも通用するとは限らない現代なので、セオリーとは異なる挑戦に一目置くことはとても大切ですし、失敗からも次につながるヒントを見出せるかどうかが重要なポイントです。
自責思考も同様で、失敗した際にひたすら思い悩むのではなく、失敗原因について冷静に考察したうえで、次回への糸口を見つけることができるかという観点です。
周囲に対する寛容力や自責心は円滑な人間関係構築に不可欠なものですから、職場でも人望を集める結果になるでしょう。
まとめ
転職に成功するタイプをいくつか紹介しましたが、大事なのは自分の強みを活かせる仕事や環境の転職先を選ぶことです。
転職を考えたとき、自分の将来像が明確に思い浮かばないときなどは、転職エージェントを利用することをおすすめします。
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