企業の採用試験で面接官が応募者について最も興味があることは何でしょうか。

・過去の応募者について
・現在の応募者について
・未来の応募者について

正解は③の「未来の応募者について」です。
なぜなら、面接官は応募者が入社した後にどれくらい活躍してくれるのかを知りたいわけですから、未来が最も興味があるということになります。

加えて3年後、5年後にぐんぐん成長して会社の主力として頑張ってくれるかどうかが、面接官の知りたいところなのです。

面接ではそれを見極めようとさまざまな質問をしてきますが、つまりはその人が経験してきたものをもとに、将来に向かって明確な目標を持っているかが問われます。

この記事では、面接のとき必ずといっていいほど発言を求められる「自己PR」と「志望動機」について、回答のポイントを解説していきます。

面接前に自己分析をする

面接で「自己PR」や「志望動機」を語るには、自分の過去と将来をよく考えて「自己分析」をする必要があります。
「国際線のパイロットになりたい」など、一見明確な目標と思い込んでいても、第3者からその理由を聞かれると、「子どもの頃からの夢だった」などと説得力のない説明しかできない人も意外に多いのです。

過去に積んできた経験を考慮し、将来自分は「何をやりたいのか」ということを明確化しておくことが先決です。
まずは、過去と未来の自分を考えるテーマを抜粋してみます。

【過去の自分を考えるテーマ例】

・自分の強み、長所について
・自分の弱み、短所について
・自分の性格について
・今まで打ち込んできたこと、努力したこと、達成できたことについて
・印象に残った出来事について
・生きていくうえで大切にしてきたことについて

【未来の自分を考えるテーマ例】

・将来やりたいことについて
・どのような社会人になりたいかについて
・仕事を通じて成し遂げたいことについて
・会社に対して期待していることについて
・好きなこと、好きな状況について
・仕事を決めるうえで大事にしたいことについて

面接とは、自分自身の話を語る場ですので、エピソードが多ければ多いほど面接力がアップするといえます。
自分の過去と未来について、たくさんの話を考えてみてください。

面接における自己PRのコツ

自己分析をしていくと、ある程度自分の考えや行動哲学が見えてきます。
自己PRでは、自分が応募した企業にとって如何に有益な存在であるかをPRしなくてはなりません。

そこで、先に行った自己分析に基づいて、「会社に利益をもたらす人物」ということをアピールするのです。
企業は利益を生む人材を探しているわけですから、これを説得力を持って伝えることが基本となります。

しかし、「大学で私が研究していた○○が、御社の製品開発に役立つはずです」などと発言できればいいですが、特に新卒者はなかなかそのようなスキルや経験を持っている人は少ないでしょうから、自己分析で考えた経験や未来の目標など、できるだけ「利益に結びつく」可能性があるということを大前提に話を組み立てることが重要になってきます。

裏返して言えば、その認識を持たずに自己PRや志望動機を語っても、面接官にしてみればまったく興味をそそられない荒唐無稽な発言と受け取られても仕方ありません。

また、自己PRで留意しておくべき点は、経験だけを語るのではなく、経験から得た教訓を取り入れて話すことが大切です。
たとえば、「大学で○○イベントの企画リーダーとして頑張り、成功に導きました」というより「大学の○○イベントの企画リーダーを担っておりましたが、当初は予算不足で開催の目途がつかなかったところ、関係サークルにも寄付をお願いして回り、無事開催に漕ぎつけることができました」などのように体験のみを語るのではなく、困難を乗り越えたり教訓を活かしたりしたことを盛り込んで話すのがポイントとなります。

面接で話す志望動機のポイント

面接官は自己PRで応募者の過去の経験と教訓を聞きますが、その内容のほとんどが過去から現在のものですから、あくまで参考に過ぎないということを忘れてはいけません。
面接官が本当に知りたいことは将来のことですが、その将来を予測するための参考資料として、敢えて過去の実績を聞いているのです。

面接官がいちばん興味があるのは応募者の将来性であるわけですから、この将来について話す内容は合否を左右する大変重要な判断基準となります。
したがって、漠然と将来の夢や希望などについて語っても、それが会社にとってメリットがあるような話でなければ面接官には何も響きません。

志望動機を話す前に留意しておきたいことは、「あなたは、なぜうちの会社に入社したいのですか」という質問は、「あなたは、将来何がしたいのですか」という質問とイコールだという点です。
このことを踏まえたうえで、以下のテーマについてまとめておきましょう。

【志望動機のポイント】

・自分の将来の夢は何なのか
・なぜその業界(業種)なのか
・なぜその会社なのか
・その会社でやりたい仕事は何なのか
・やりたい仕事の担当になれたらどんな活躍ができるか

この内容を土台にし、なおかつその会社の情報も整理して照らし合わせると、具体的な志望動機が見えてきます。
自分の将来像を整理したうえ、その会社の情報を完璧に把握できていれば、おのずと志望動機を始めとする将来に関する質問には何でも答えることができるでしょう。

まとめ

内定を獲得した人から「面接は自然体で受けたほうがいい」という話をよく聞きます。
たしかにマニュアルどおりの受け答えより「素」の自分を出した方が、面接官に好印象を持ってもらえるような気もします。
ただし、自然体であることと何の準備もしないことではまったく意味が違います。

面接官は応募者のどこに注目して質問しているかということを念頭に、応募者自らも将来の目標を明確に見出しておく必要があります。
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