企業による採用活動のエントリー開始は、4年制の大学生が4年生になる直前の3月で、採用試験の実施もその3か月後の6月からというパターンが一般的です。

本格的な就活直前のインターンシップはたいへん重要であり、その後の活動を有利に進められるかどうかの命運がかかっています。

インターンシップには、短期では1日、長期のものには1か月以上にわたるプログラムがあり、体験できる内容も多岐にわたっているため、どの企業のどんなプログラムを選択するかによって、得られる知識や技能も大きく変わってきます。

この記事では、就活の準備として非常に重要な役割を果たすインターンシップの基本知識について、わかりやすく解説していきます。

目次

・インターンシップとは何か

・インターンシップのメリット

・インターンシップと内定取得の関係性

・まとめ 

インターンシップとは何か

そもそもインターンシップとは、どのようなものを指す言葉なのでしょうか。

文部科学省・厚生労働省・経済産業省が共同で作成した「インターンシップの推進にあたっての基本的考え方」という文書には、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」と、インターンシップを定義づけています。

この定義から読み取れることは、「学生の立場のまま、企業あるいは何らかの団体の中で、自分の将来に関わる仕事について学び、体験する場」ということになります。

元来インターンシップは、学生の職業に対する意識を高めることを大きな目的としています。

それは、どの企業に就職するか、どのような職種を選択するのかということが、その人のその後の人生を大きく左右するからです。

就活を行っていく学生の誰もが、将来やりたいことの明確なビジョンを描けているわけではありません。

「有名企業だから」「安定した職場と思えるから」というような理由で就職先を選ぶ人も少なくないでしょう。

しかし、就職した企業で長く働き続けるためには、仕事や職場に適性があるかどうかが重要なポイントになります。

そんな適性を見極めるための手がかりを見つけるチャンスがインターンシップなのです。

インターンシップのメリット


厚生労働省が2021年10月に公表した「新規学卒就職者の離職状況(2018年3月卒業者)」によると、大卒で企業に入社してから3年以内に離職する人の割合は約3割にも上ります。

参考;厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(2018年3月卒業者)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html

離職した人たちの多くは、入社前にイメージしていた仕事や職場の雰囲気と、入社後の実際の状況のギャップに困惑し、苦労して入社した企業から離れてしまっています。

このようなケースは「ミスマッチ」と呼ばれ、採用活動を積極的に行っている企業にとっても、貴重な人材を手放す結果となります。

そうした理由からインターンシップは、理想にかなった就職と採用につなげる場=マッチングの機会として重要性が高まっています。

さて、インターンシップに参加するメリットですが、その企業がどのような事業を行っていて、自分がどのような業務に携わることになるのかが見えてくることです。

表面上の派手さばかりが目に留まっていて、漠然としたイメージで捉えていた仕事が、実は地道な作業が必要とされていたというような「働くこと」の奥深さに気づくときもあります。

このような経験を通じた「適性の見極め」を含め、インターンシップのメリットは次のような点です。

◆ 企業の事業や仕事の中身が自分に合っているか、適性を考慮できる。

◆ 社員に近い立場で、実践的な仕事を体験できる。

◆ さまざまな業種の企業を比較することができる。

◆ 社会人として不可欠なマナーやコミュニケーション能力を高めることができる。

◆ 就活の本試験に向けた予行演習になる。(本試験で優遇措置を受ける場合もある)

また、インターンシップは、実施する企業もプログラムの内容もさまざまなので、特定の企業だけではなく、複数のプログラムに参加することで、業種や企業の意外な魅力に気づく可能性もあります。

さらに、参加した企業の社員や同じプログラムに参加した他の学生と交流を深めることで、人脈を広げるチャンスにもなるでしょう。

インターンシップと内定取得の関係性

インターンシップ本来の目的は就業体験で、あくまで学生が将来の仕事を見極めていくサポートをするための制度です。

ただし、そうした主旨にすべての企業が沿っているわけではなく、インターシップという名称で、実際には学生の「青田買い」をしている企業も存在しています。

青田買いとは、一般的な採用活動期間が始まる前に内々定を出すことを意味します。

ベンチャー企業や外資系企業による採用に直結するようなプログラムは、学生と仕事のマッチングを目的として実践的な経験を積んでもらうものです。

しかし、このようなプログラムは「採用活動の一環」として解釈するのが適切でしょう。

また、採用活動とは無関係と謳っている企業のインターンシップでも、コンテスト形式のプログラムで優秀な成績を残したり、長期プログラムで具体的な成果を示した学生に対して、本試験において優遇措置を施すケースも見られます。

ただし、これらは事実であっても、あくまで一例であり、インターンシップを初めから内定取得目的にしてしまうと、何も得ることができずにただ参加しただけで終わってしまう結果にもなりかねません。

インターンシップの正しい活用法は、自分に適した職種や企業を見つけ、本試験でスムーズに内定を勝ち取るための基盤を築いていくことです。

インターンシップの経験が、結果的に内定取得という結果につながるものと理解しておきましょう。

まとめ

就活に向けた第一歩として、インターンシップの基本を解説しました。

自分がまだどんな仕事に就きたいか、イメージが湧いていない人にもインターンシップの重要性が理解していただけたことでしょう。

「インターンシップに参加したが本試験に自信がない」「インターンシップの応募のしかたがわからない」などでお困りの求職者の方は、ぜひ一度イーチリッチにご相談ください。

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