集団面接の目的は、効率的に取り柄のない求職者を不合格にすることです。
大企業ともなると、数百人の学生と面接することになりますが、すべての学生と個人面接を行う時間などありません。
したがって、初期の集団面接で見込みのなさそうな学生を大量に足切りして、後半の個人面接で慎重に時間をかけて評価するのです。
グループディスカッション(以下GD)も集団面接と同様、応募人数を効率的に不合格にすることが目的です。
これらを無事クリアし、内定を勝ち取るポイントについて解説していきます。
目次
・集団面接では何を評価しているのか
・GDでは何を評価しているのか
・集団面接とGDをクリアするポイントとは
・まとめ
集団面接では何を評価しているのか
冒頭でも述べましたとおり、集団面接は良い人材を見つけることが目的ではなく、個人面接で話を聞く価値がある人材かどうかを見極めるのが企業側の本当の目的です。
そのため、面接の時点でダメと思われてしまったら、無条件で不合格にされてしまうのです。
集団面接では何を評価しているのかというと、それは「面接態度」です。
一般的に集団面接は学生を評価できる時間が少ないため、面接官は表面的な態度で評価することになります。
仮に面接時間が30分で応募者が5名だった場合、実質的な面接時間は1人5~6分程度になります。
必然的に応募者の話をじっくり聞いて評価することはできません。
したがって、応募者の表情やマナー、話し方などの面接態度から不合格者を見つけることになります
GDでは何を評価しているのか
GDの目的も集団面接と同様ですが、異なる点は面接官の視点です。
集団面接のように複数の応募者と面接官が話す姿を評価するのではなく、応募者同士が話をする姿を面接官が客観的に評価するのです。
つまり、集団面接と比較して、応募者同士の自由な会話を客観的に観察し合否を決めているのです。
それでは、具体的にGDでは何を評価しているのかというと「グループへの貢献力」です。
仕事は、1人でやるよりもチームとして協力した方が大きな成果につながります。
そうした理由から、自分勝手なタイプやチームの足を引っ張るようなタイプは不要となります。
したがって、GDではチームプレイに不向きな応募者を不合格にすることになります。
たとえば、「グループの中でまったく発言ができない人」や「目立ちたい一心で自分ばかりが話してしまう人」などは不合格の対象となります。
集団面接とGDをクリアするポイントとは
それでは実際にどのようなことに気を付ければ集団面接とGDを切り抜けられるのか、ポイントを解説します。
集団面接をクリアするポイント
前述のとおり、集団面接では表情やマナー、話し方が評価されますが、最もミスをしがちなのは「話す時間の長さ」です。
複数名で面接を受けるわけですから、「自分が話す時間」は当然短くなります。
最長でも5分程度なので、ここでの時間配分を間違えるとアウトになります。
絶対にやってはいけないことは「長々と話すこと」です。
話す内容は月並みでもいい、それよりも1つの話題は「最長でも2分以内で切り上げる」ことに全力を注ぐべきです。
そこで長く話したところで、決して評価されることはないからです。
時間調整のコツは、冒頭に結論を述べることです。
結論の後に補足説明をしていくという方法をとれば、いつでも話を止めることができるからです。
そして、他の応募者が話しているときは、たいしたことのない内容であっても必ず「軽く共感しているしぐさで適度にうなずく」ことを行いましょう。
自分は場にふさわしい長さで話をまとめ、周りの話には真摯に耳を傾けるというだけで、少なくとも「不合格ゾーン」は避けられるはずです。
1グループあたりの合格者は多くても2名程度でしょうから、その少ない枠に入るためには「この応募者はすばらしい!是非とも欲しい人材だ!」と思われることを意識するよりも、むしろ大きなミスをせずに「不合格ゾーン」に入らないことを目指すことが重要です。
GDをクリアするポイント
GDでは、チームの足を引っ張るような人は即不合格となります。
そのようにならないためには、まずメンバーの意見のよいところを見つけ、賛同することがポイントとなります。
賛同することで自分も話に参加できますし、賛同された人も悪い気はしないので、自分の意見に耳を傾けてくれて味方になってくれることでしょう。
周囲のメンバーを味方につけるか、邪魔者扱いされるか、面接官はそこを客観的に見ています。
したがって、自分の役割を作り「チームに貢献」している姿を面接官に見せつける必要があるのです。
そこでお勧めするのが「進行役」という役割です。
必ず紙とペンを用意し、周囲の人の意見にあいづちをうちながら、要点をグループに見える大きさで紙に書いていきます。
大半の応募者は、自分の意見を言うことに必死なので他人の意見を覚えていません。
そこで、タイミングを見計らって「○○さんの意見は△△だったけど、どうでしょう?」と投げかければいいのです。
そうすることで、常に話の中心になれますし、チームに貢献している姿を端的に面接官へアピールすることができます。
まとめ
集団面接とGDのポイントについて解説しました。
しかし、そこで最も注意したいのは、「周りの応募者の雰囲気に流されないこと」と言っていいでしょう。
たとえば、他の応募者の話す声が皆小さかったとします。
すると、自分まで小さな声になってしまうケースが往々にして見られます。
全員が一緒なのだから大丈夫と思っていても、面接官にとっては全員NGということになります。
落ち着いて堂々と振舞うことが大切です。
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