「自分の学歴や実績に自信がない」「自分のやりたいことすら明確になっていない」などで思い悩みながら就活を行っている人も少なくないでしょう。

ただでさえ、初対面の面接官に向かって饒舌に自分をアピールすることなど、とてつもなくハードルが高いのに「この応募者を是非採用したい」などと思わせるのは、誰にとっても至難な業なのです。

ですからここは何が何でも「絶対に受かる面接の受け方」を取得しようとするのではなく「面接に落ちないコツ」を意識してのぞむことが大事です。

この記事では、面接でよく聞かれる3つの質問に対するNG回答とその理由を説明したうえで、見本回答を紹介します。

目次

・自己PRをしてください

・志望動機を教えてください

・あなたが今、最も関心を持っていることは何ですか

・まとめ 

自己PRをしてください

まず始めは「あなたの印象を評価する質問」です。

会社に入社すれば「あなたの印象」=「会社の印象」ということになりますので、笑顔やマナーだけではない総合的な印象を面接官は厳しくチェックするのです。

NG回答

私は、どんなことでも一生懸命に打ち込める人間です。

現在は、コンビニのアルバイトを3年続けており、バイトリーダーを任されております。

また、資格の勉強をして簿記の資格も取得しました。

大学では卓球サークルに所属しております。

御社の仕事にも一生懸命打ち込んで働きたいと思います。

〈 NGの理由 〉

全体的にネタが多すぎて何も伝わってこない点がNGです。

面接官が知りたいのは「あなたの特徴」であり、当然のことながら「採用したいと思える特徴」です。

PRの内容を裏付けるエピソードが詰め込まれすぎていると、説得力を欠きます。

たとえば、バイトの話を裏付けるエピソードをするのであれば、「どれだけ打ち込んできて、そこで何をしたのか」について、リアルに伝えることが肝心です。

「たとえば、こんなことがありました」という話を1つに絞り込み、熱く語ることがポイントとなります。

〈 見本回答 〉

私は、何事にも一生懸命打ち込む人間です。

たとえば、コンビニで3年間アルバイトをしていますが、そのお店にはオープニングスタッフとして入り、最初は正社員3名、アルバイト5名程度で、ほとんどがコンビニでの勤務が初めてという状態でした。

しかし、そのような状況だからこそ学ぶことも多く、実績も出せると考え週に5日は出勤し、正社員の方と相談しながら接客マニュアルも作成しました。

そのようなことが評価されバイトリーダーとなり、新人アルバイトの教育や混雑時での店内指示も私が行っております。

御社に入社させていただいた折には、これまで以上に全身全霊で仕事に打ち込む所存です。

志望動機を教えてください


次に「あなたの志望度を評価する」質問です。

やりたいことがはっきりせず何となく入社して、大変だったからといってすぐ辞めてしまう新入社員を面接官は何人も見てきています。

会社を辞めそうな人材を必要としないのがビジネスの世界です。

だからこそ、面接官はあなたの志望度を厳しくチェックするのです。

NG回答

私は御社の求める人材像にふさわしいと思ったからです。

求める人材像は「実行力」「チャレンジ」「忍耐力」だと認識しております。

私は思い立ったらすぐ行動に移し、成果が出るまで決して諦めない性格です。

何よりも、自分が未経験なことに挑戦するのが大好きです。

〈 NGの理由 〉

面接官は、「自社に対する熱い思い」を感じさせてほしいと思っています。

しかし、NG回答からは「求めている人材像と合致しているから受かりそう」という安易な考えしか伝わってきません。

「他の企業よりも応募企業を志望している理由」を伝えないとダメなのです。

まず最初に業界を選んだ理由を伝え、その後に会社に対する熱い気持ちをアピールするとよいでしょう。

〈 見本回答 〉

私は「人の人生を豊かにする仕事」に携わりたいという思いから、教育業界を志望しました。

教育業界は人に好奇心を与え、その人の人生の選択肢を広げる大切な社会の役割だと私は考えています。

その中で御社を志望する理由は、説明会で現場社員の方から直接お聞きした「教育が未来を作る」という企業理念に他のどの企業より共感できたからです。

たいへん恐縮ながら、私自身と同じ思いで働かれている方がいるのだと、とても嬉しく感じました。

是非とも御社の一員となり、「人の人生を豊かにしていきたい」と願っています。

あなたが今、最も関心を持っていることは何ですか

最後に「あなたの会話力が評価される」質問です。

あなたが仮に「自分の気持ちを正直に伝える人」だったとしても、仕事では「空気を読めない人」と周囲に評価されてしまうことがあります。

なぜなら、会社には「本音」と「建て前」があるからです。

本心でなくても、相手に合わせた答えが求められるのがビジネスの世界です。

したがって、面接官はあなたの会話力を厳しくチェックすることになるのです。

NG回答

昨年、運転免許を取得したので、車で行ける観光地に関心があります。

今までより行動範囲が広くなったので、時間があればできる限り旅行に行きたいと思っています。

先週も友人と温泉旅行に行きましたが、波の音が聞こえる海辺の宿で、とても落ち着いた有意義な時間を過ごすことができました。

〈 NGの理由 〉

この質問の本当の主旨は「あなたの課題意識」を問うものです。

しかし、NG回答では関心事を普通に答えてしまっています。

もちろん、関心事は人それぞれですが、あくまで面接での質問ということを忘れてはいけません。

したがって、面接官が求める回答は「最も関心があることは○○です。それは△△に自分の課題を感じ、解決したいと思ったからです」というようになります。

さらに後日談として、「自分の成長にもつながった」という事実も含めれば、好印象を持ってもらえるでしょう。

〈 見本回答 〉

私が現在最も関心を持っているのは、企業に関するニュースです。

就職活動を始めてから自分の知識不足に課題を感じ、新聞を細部まで読むようにしています。

特に企業欄は毎日欠かさず読むようにしています。

新聞を読むようになったことで、以前より話のネタが広がり、初対面の人とも話す自信が持てるようになりました。

実際、説明会で初めて会った就活生にも私から積極的に話しかけ、情報交換ができる友人が新たに8人もできました。

まとめ

面接官からの質問には、「嘘をついてもいいから、まったく別の人間にならなければならない」ということではありません。

どんな質問でも一番のポイントは「面接官が求めている答え」を主眼にエピソードを組み立てることです。

そして、ほとんどの場合、結論を先に述べて根拠を付け加える手法を取り入れると、説得力が上がりますので実践してみてください。

「自分では就活のやり方がわからない」「自分に合う職種がわからない」などでお悩みの求職者の方は是非イーチリッチにご相談ください。

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