転職を決断する理由は人それぞれでしょうが、人間関係や長時間労働などネガティブな理由で退職する人の方が多いのも事実です。
しかし、どんなネガティブな理由であっても、マイナスに捉えていたのでは前進できません。
ましてや転職を希望する企業での面接時に前職での恨みつらみを力説したところで、何も効果はありません。
自分を見つめ直し、新しい将来を考えるきっかけにすることが大切です。
この記事では、転職を成功させるための面接でのポイントについて解説します。
目次
・転職での面接の基本ポイント
・面接官の目線で考える
・面接官に好印象を与えるポイント
・まとめ
転職での面接の基本ポイント
応募者にどのような仕事の経験があり、どのような職務スキルがあるのかは、概ね職務経歴書で把握されています。
面接で直接会って確かめられるのは、応募書類に記載された内容が信頼できるものかどうか、そして応募者の意欲や人物像です。
そのうえで入社時期や待遇面などの条件についても確認されます。
様々な角度から質問されますが、それぞれの質問の意図をしっかり読み取って回答することが求められます。
すべての質問は、合否に関わる重要なものと認識しておきましょう。
また、新卒採用と中途採用では、面接のポイントが大きく異なることも心得ておきましょう。
社会人経験のない新卒の面接では、入社の意欲や将来の可能性などが見られます。
それに対して中途採用では、即戦力が期待されますので職務経歴が重視されます。
面接では面接官と正面から向き合って、交渉するイメージで受けます。
そして、決して受け身の姿勢を見せてはいけません。
「何ができるのか」ということを積極的にアピールすることが重要です。
入社時期ですが、新卒の場合は通常4月なので、内定から実際の入社まではある程度時間があります。
しかし、転職の場合は欠員募集ということも多く、原則として短期間での入社が求められます。
まだ在職中であっても、入社まで待ってもらえるのは通常1~2か月程度と考えておきましょう。
入社時期を聞かれて曖昧な答え方をすれば、入社の意思そのものを疑われてしまいます。
できるだけ企業側の要望に沿って入社することを伝えるとよいでしょう。
在職中でも、引き継ぎ期間などを想定して具体的な日時を示します。
面接官の目線で考える
自分を商品と捉え、いかに買ってもらえるかという視点で考えることが重要です。
以下に面接官がチェックするポイントについて解説します。
それがすべてではありませんが、自分の一挙手一投足を見られているという意識で臨むことが大事です。
印象
・きちんと挨拶ができ、ビジネスマナーを心得ているか。
・清潔感があり、態度や話し方に好感が持てるか。
・組織への適応能力は高そうか。
職務経験
・これまでの職務経験は自社で活かせるものか。
・実績や評価を具体的に説明できるか。
志望動機
・是非とも自社に入社したいと考えているか。
・自分の強みなどを把握したうえで志望しているか。
退職理由
・ネガティブな理由であっても前向きに捉えているか。
・将来のことを考えたうえでの退職か。
その他
・仕事に対して意欲を持っているか。
・入社時期、労働条件、待遇の希望などは折り合えるか。
次に面接官の質問に対する回答のポイントですが、職務に関するキーワード(自分の強みなど)を盛り込むことです。
そのキーワードに興味を持ってもらえれば、さらに突っ込んだ質問につながり、そこから話が広がるでしょう。
また、面接官は、転職の理由や志望動機に関する質問で、応募者の人物像を見極めようとします。
どんなに優秀な人材であっても、人間的に問題があるようであれば、一緒に働きたいとは思わないはずです。
たとえば退職理由を聞かれて、前職の不満や愚痴を話すのはマイナス印象となります。
面接官にとっては、事実関係がわからない以上、愚痴をこぼす応募者の悪い印象だけが残ることになります。
面接官が聞きたいのは、過去のネガティブな話ではなく、未来に向けて具体的に何ができるかということです。
また、回答自体は立派でも、暗記してきたことを棒読みするような話し方では信憑性を疑われるので注意しましょう。
面接官に好印象を与えるポイント
面接は通常で30分程度、長くても1時間程度です。
その短い時間で相手に好印象を残すには、見た目による第一印象がとても大事です。
髪型から服装まで全体的に言えることは、自己主張よりも協調性を重視することです。
目立つべきは面接で話す内容であって、見た目で他の人との違いを主張する必要はありません。
どう好印象を与えるかという視点で考えた場合、最も重要なのはやはり清潔感です。
ワイシャツは襟や袖口が汚れていないものを選び、アイロンをきちんとかけておきます。
スラックスには折り目を付け、靴はピカピカに磨いておきましょう。
鏡を見て、目やにや髭のそり残しがないか、爪は伸びていないか、歯もきれいに磨いたかなど、服装以外も入念にチェックします。
次に好印象を与える話し方について説明します。
まず、何の質問に対しても自信をもって語尾まではっきり話すことが大事です。
語尾をを濁すと発言の信頼度が低くなります。
また、声が小さく聞き取りにくいのはよくありませんが、大き過ぎるのも不自然なので注意しましょう。
さらに、質問に対して一言で回答すると、会話が広がらず必要なアピールができなくなりますが、反対に長々と話すとポイントが伝わりづらく話をまとめにくくなります。
1つの質問に30秒~1分程度の回答を基本とします。
内容を伝わりやすくするには、まず結論を述べてからその説明を補足していく手法が効果的です。
また、「定番の質問」に対して事前に回答を準備しておくことは必要ですが、丸暗記してそれを話すだけでは気持ちは伝わりません。
おおよその流れとポイントだけを押さえて、面接官の反応を見ながら臨機応変に組み立てることが重要です。
まとめ
転職時の面接におけるポイントについて解説してきました。
事前に実際の面接をイメージして、おじぎや椅子の座り方など姿勢のトレーニングや鏡を見ながら口角を上げて維持する訓練、または発声練習も行っておきましょう。
「転職したいが決断に悩んでいる」「転職先の探し方がわからない」などでお悩みの方は、是非イーチリッチにご相談ください。
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