複数の企業に対し転職活動を行っている場合、「先に第1希望ではない会社から内定が出てしまった」というようなケースは多々あります。 

そんなときは、すぐに受諾できずに困ってしまうこととなりますが、相手に失礼にならない適切な対応のポイントを解説していきます。 

転職における内定保留はマイナス印象になるか

そもそも「内定を保留できるのか」という疑問を持つ方も多いと思いますが、実際に は企業側も内定保留が起こることを理解しています。 
採用担当者も、求職者が複数の企業に対して就職活動を行っているのを知っていますし、自社が第一志望ではない可能性を当然考慮しています。 

その他にも保留の理由として、「内定した企業への疑問や不安が解消されていない」 「現職に留まるか迷っている」などが挙げられますが、一般的に1週間程度であれば内定を保留することができます。 
もちろん返事は早いに越したことはありませんが、きちんと丁寧に理由を伝えれば答えを急がずに待ってくれるでしょう。 

以上のことから、内定を保留すること自体が大きなマイナス印象に値することはありませんが、後述するマナーや注意点をよく認識したうえで行うことが重要です。 

転職における内定保留のリスクと注意点

企業側も求職者の入社意欲の高さを評価して内定を出しているため、内定を保留するということは、辞退の可能性を示唆することにもなりますので多少の印象ダウンの可能性は避けられません。 

また、企業が転職者など中途採用を受け付ける場合、当然採用枠は若干名であることが多いため、辞退という結果を招いてしまうと再度募集や選考など時間とコストを消費することになってしまいます。 
しかし、内定を取り消すには一定の条件が揃う必要があります。

書類に虚偽があった場合や仕事に支障が出るケガ・病気などですが、内定保留はこれに当てはまりませんので、実際には取り消される可能性は低いでしょう。 

もし、企業側の事情により内定保留を断られた場合は、期限内に受諾か辞退を決断しなくてはなりません。 
自分の希望条件をどの程度満たしているか、十分に考慮し判断する必要があります。 

転職時の内定保留で迷うときにすべきこと3選

内定を頂いても保留を考えるケースは様々ですが、どんな理由であっても誠意を持って対応することが必須となります。 
いくら1週間程度の期限を承認してもらったからと言って、ぎりぎりであってはやはり心証が悪くなっても仕方がありません。 
内定取り消しにはならなくても、入社後に人間関係上で仕事がやりにくい状況に置かれてしまう危険性もあるでしょう。 
それでは、内定保留を迷っているときにすべき3つのポイントを解説します。 

1.採用担当者に必ず理由と期限を伝える

内定保留をお願いするときは、理由を正直に伝えなくてはいけません。 
そもそも明確な理由がないと、内定保留を認めてもらえない場合もあります。 
「第一志望の企業の選考がまだ終わっていない」「現在の職場の上司から慰留されており、現在相談中である」などの理由は正直に伝えて問題ありません。 

伝達は通常電話かメールで行いますが、重要な要件ですのでメールの場合でも送信後に担当者へ電話でメール着信の確認をしましょう。 
また、回答期限も自分でスケジュールを確認して申し入れます。例えば、他社の結果が出ていないことが理由であれば、それに合わせた期限を設けて伝えます。 

現在の職場の上司と相談しているなどの理由の場合は、「上司と退職日程を調整しているため7日後に返答する」というようなこちら側も努力している旨を伝えることが大切です。 
そして、時間を与えてもらったことに対する感謝や謝罪の気持ちを伝えることも忘れないでください。

2.なぜその企業を転職先に選んだか見つめなおす

先の理由とは別に内定が出た企業への不安がある場合は、もう一度転職先に選んだ理由を見つめなおしてみるべきです。
数多くの企業からその会社を選んだのには、少なからず「就職してみたい」と興味を持った理由があったはずです。 

そのようなときは、その企業の経営理念・仕事内容・給料・福利厚生・業績と将来性などを再検討してみましょう。 

また、その企業に疑問点があれば、早い時期に担当者へ質問して、きちんと疑問を解消してから判断しましょう。 

3.自己分析をする

内定後もその会社への入社を迷うようであれば、自己分析をしてみることも必要です。 

自己分析する目的は、今まで自分が経験してきたことを振り返り、現在の自分を深く知ることです。
同様の経験をしていても人により考え方や感じ方は千差万別です。 

過去を振り返って印象に残っている出来事を思い出してみることで、失敗したことや後悔が残ったこと、あるいは頑張って予想外の成果を出せたことなど、自分の弱み強みが見えてきます。

そうした短所・長所を再認識したうえで転職先への入社を考えたときに、当初転職に踏み切る理由であった「こんな仕事がしたい」「将来はこうなりたい」といった目標と本当に合致しているか判断がつくはずです。 

まとめ

転職活動は、数社同時進行で面接を進行していることも珍しくはありません。
ですから、内定が出たとしても入社を即決できない場合は多々あります。 

大事なのは内定をもらうことではなく、転職してからなるべく自分の希望どおりの環境で働くことであるため「優柔不断」と思い悩む必要はまったくないのです。 

ひとりで転職活動をしていくのが不安と感じる方は、初めから転職エージェントを利用することをおすすめします。 
転職エージェントは、求職者の希望に沿った転職先を紹介してくれるのはもちろんのこと、内定が出て入社を迷う場合でも代行して内定保留を企業に交渉してくれます。 

「どの転職エージェントに相談すればいいかわからない」とお困りの方は、ぜひイーチリッチにお問い合わせください。 
経験豊富なキャリアアドバイザーがスムーズな転職活動をお手伝いいたします。