新型コロナウイルス感染拡大の影響で、様々なビジネスがオンラインに移行してきたことは周知のとおりです。
そんな中、就活においても企業の採用担当者と応募者の対面での面接から、オンラインでの面接に変わりつつあります。
2022年12月6日に弊社ホームページの企業ブログで「Web面接を通過するための外せないポイントを紹介」と題して、オンライン面接での注意点やポイントを紹介しましたが、今回はその続編として、オンライン面接における更なる実践的な対応方法を解説していきます。
参考;イーチリッチ企業ブログ「Web面接を通過するための外せないポイントを紹介」
https://eachrich.jp/11051
目次
・オンラインでもわかる姿勢の良し悪し
・面接官が最も重視するのは「表情」
・オンライン選考の肝!話し方の注意点
・まとめ
オンラインでもわかる姿勢の良し悪し
新入社員のマナー研修では、よく「挨拶、返事、姿勢」の大切さは必ず教訓として教えられますが、就職活動も同じです。
意識してできることは失敗が許されないからです。
そのなかでも姿勢に関しては、オンライン特有の留意点があります。
オンラインの場合、相手にはこちらの腰から上だけで全体までは見えませんが、姿勢が真っ直ぐに伸びているかどうかはわかります。
背中が丸まっていたり、椅子の背にもたれて浅く座っていたりする姿勢は面接官にマイナスの印象を与えてしまいます。
美しい姿勢とは、「腰骨が立っており、頭が上から糸で引っ張られているような姿勢」を言います。
頭と首と骨盤を一直線にするのがコツです。
この姿勢を簡単に作れる方法があるので試してみてください。
座った姿勢で足を床に真っ直ぐ置き、両手を上に上げる。
上で手のひらを合わせる。
そのまま手を横に下ろす。(胸を張った状態になる)
ゆっくり手をひっくり返し膝の上に置く。
また、画面で見たときに左右均等である方が美しく見えます。
自分が真ん中に映っており、肩の上り下がりなど左右の傾きがないかチェックします。
お辞儀の仕方も大事なポイントです。
対面でのお辞儀は3種類ありますが、人とすれ違ったときに15度の角度で行う「会釈」、様々なシーンで最も使う「敬礼」は30度で行い、お詫びなど最も丁寧な「最敬礼」は45度の角度で行います。
しかしオンラインの場合、カメラの前で深々と頭を下げてしまうと頭頂部だけが見えてしまい美しくありません。
オンラインでのお辞儀は、「1」で10度くらい体を傾け、「2」で停止し、「3」でゆっくり元に戻します。
挨拶の言葉をつけるときは「語先後礼」、言葉が先で礼は後が基本と覚えておきましょう。
面接官が最も重視するのは「表情」
面接官が重視する「第一印象」に最も影響を与えるのは「表情」です。
中でも「笑顔」は相手の心を開く重要な表情です。
特にオンラインの場合、他が見えないのでほぼ表情で印象が決まります。
対面では身振り素振りで補えたことが、オンライン上だとできません。
なぜなら、Webカメラを前に大きなジェスチャーをすると、手が大きく不自然に映るためお勧めできません。
また、「笑顔」は相手に好印象を持ってもらうには不可欠なものです。
自然な笑顔とは、口角だけではなく頬も上がり、目が「三日月の形」になっている表情です。
近年、コロナ禍でマスクをつけるのが日常となり、表情を動かすことが減りました。
表情筋も筋肉なので筋トレが必要です。
表情筋の70%は口の周りに集中していますので、口角を上げる練習をするだけでも表情を大きく変える効果があります。
1日3回、歯を磨くタイミングで歯ブラシを咥え、鏡を見ながら口角を上げて20秒間キープします。
大事なのは習慣化することです。
わざわざ「笑顔の練習しよう」と思ってしまうと長続きしません。
歯磨きのように、すでに習慣となっていることとセットにすることをお勧めします。
同時に目を三日月のようにしてキープします。
慣れるまでは顔が疲れますが、徐々に自然にできるようになります。
笑顔の感覚をつかんだら、歯ブラシを咥えなくてもいいので、鏡を見たら笑顔を作ることを習慣にして、緊張した場面でも柔らかい表情になれるようにしていきましょう。
オンライン選考の肝!話し方の注意点
表情とともに自分を印象づける重要な要素は「話し方」です。
オンライン選考における「話し方」の大事なポイントを解説していきます。
よく通る声でハキハキ話す
最初に発声法ですが、オンライン選考ではマイクを通して相手に声を伝えます。
そのため不必要に大声で話すと、かえって聞きづらくなってしまいます。
そこで留意したいのは「よく通る声を出す」ことです。
その基本は「腹式呼吸」で、以下の通りとなります。
背筋を伸ばして鼻からゆっくり息を吸い込む。
口から吸うときの倍くらいの時間をかけてお腹をへこましながら、息を吐く。
腹式呼吸は自律神経を整える効果もありますので、ぜひとも身につけましょう。
腹式呼吸をすると呼吸が深くなるので、声に深みが出て説得力も増します。
もう一つ注意点があります。
何を言っているか聞き取りにくい人の口元を見ると、口を大きく開けていないことが多いです。
伝わる声にするには口の開け方も非常に大切です。
「あ」は縦に指が3本入るくらい口を開け、「い」は口角を極力上げます。「う」はタコのように口をとがらせ、「え」は「い」の口から人差し指1本を入れる感じで、「お」は「う」の口から親指1本が入る大きさにします。
実際に話すとき口を開けることを意識し過ぎると不自然になりますので、「あいうえおあお」と発声練習をします。
そのうち口が開いてくると滑舌よく聞こえるようになります。
ややゆっくりとしたスピードで間をとりながら話す
一般的に人は緊張すればするほど早口になります。
そうなってしまうと滑舌も悪くなり、どんどん聞きづらくなります。
ゆっくり落ち着いて話をする人の方が、自信があるように見えます。
まずは、人前で話すときはゆっくり話すことを意識してみましょう。
また、相手が自分の言葉を理解するためには「間」が必要です。
「間」がなく次々先を急いで話されると聞き手は疲れてしまうでしょう。
聞き手が人の話をストレスなく集中して聞いていられるのは70秒程度と言われています。
その間にまったく「間」がなく話が続くと、相手の集中が途切れその話に興味がなくなってしまいます。
そこで、あえて大事なことを言う前と後に1秒ずつ「間」をとることを意識してみましょう。
そうすることで、相手に自分の話を集中して聞いてもらうことができます。
面接官が不快になる癖に注意
一度自分が話している状況をスマートフォンで録画してみましょう。
気になる癖があるかもしれません。
よくありがちな癖として、「えー」「あー」「あのー」を多用する、または「語尾がはっきりしない」などがあります。
ちなみに「えー」「あー」「あのー」が出てしまうのはどんな場面でしょうか。
親しい友人と話すときには、ほとんど出ないでしょう。
普段あまり慣れていない言葉、たとえば「丁寧な言葉」や「専門用語」などを使うと考えながら話すこととなるので、それによって生まれる「間」をカバーするために「えー」などの言葉を使ってしまうのです。
また、一文が長い人も「えー」でつないでいるのをよく見かけます。
どんなに素晴らしい自己PRでも「えー」「あー」「あのー」が頻繁に出てくると、それが気になり肝心の中身が入ってこないものです。
反対に他愛ない話であっても、歯切れのよい話し方だと思わず納得してしまうものです。
これをなくす方法としては、まず自分がよく「えー」と言っている癖に気づくことです。
そして「えー」と言いたくなったらグッと我慢して沈黙します。
そのようなことを繰り返していくうちに余分な言葉が出ないようになります。
また、一文を短く切ることも有効です。
語尾をはっきり話す
語尾がはっきりしない話し方には説得力がありません。
よくあるのは「聞き取りにくい語尾」です。
その理由としては単純に声が小さくなっていくこともありますが、「○○のことについてですが・・・」と文章の途中で話が終わってしまうケースもあります。
このような話し方をすると、「自信がないのでは」との印象を与えかねません。
また、面接官としては「今何て言いましたか?」といちいち確認することは手間です。
日本語は語尾で結果がわかるつくりになっていますので、最後まではっきり話すことが大事です。
雑な語尾はNG
たとえば「○○なんですよねー」「○○っすかー?」など、学生気分が抜けない語尾は面接官に大きなマイナス印象を与えます。
そして語尾が雑な話し方をしているときは、大抵は口が半開きになっています。
話の終わりには自然に口を閉じて口角を上げることを意識しましょう。
まとめ
オンライン面接における実践的なポイントを解説しました。
自分の癖を知り練習していくことで、面接官の高評価につながることもそう難しいことではないのです。
それでも「オンライン面接の準備の仕方がわからない」「対面なら大丈夫なのにWeb面接だと緊張してしまう」などでお悩みの求職者の方は、ぜひ一度イーチリッチにご相談ください。
経験豊富な就活専門スタッフが、適切な面接の受け方をアドバイスするとともに、必ず理想の就職先をご紹介します。